諏訪春雄通信

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2021年08月

思い出の一枚 日本民俗学の樹立者柳田国男である。日本の近代・現代を代表する研究者が追求したはかない夢とその挫折についてたどる。 兵庫県出身、東京帝大法科大学政治学科を卒業、法制局参事官・貴族院書記官など勤務、農政に従事、官吏時代から民俗学に関心を持ち、明 ...

思い出の一枚 JR上越線の群馬県と新潟県の境にある清水トンネルである。私は新潟県の出身なので、このトンネルは何度も列車席でくぐり抜けた。 川端康成の有名な小説「雪国」冒頭の 「国境の長いトンネルを抜けると、雪国であった 。」は、このトンネルをさしている。 次 ...

思い出の一枚 伊勢二見浦の初日である。 八百万の神々といわれるほど、日本人は多様な神々を信仰している。その中心を占めるのが太陽である。太陽信仰に日本人の信仰の複雑な全体像が見える。 太陽の信仰は大きく四つに分類できる。それぞれの具体例を示そう。 1 自然 ...

思い出の一枚  長野県小布施の曹洞宗岩松院本堂の天井絵である。葛飾北斎最晩年の大作「八方睨み大鳳凰図」。完成は嘉永元年(1848)、北斎が89歳の時の作品である。 仰向けになってこの天上絵を見ていると、北斎の生き方を巡る多くの謎が解けてくる。 北斎の生涯には多 ...

思い出の一枚 16世紀半ば、日本に初めてキリスト教を伝えたスペイン人宣教師フランシスコ・ザビエルである。 彼はその書簡集(河野純徳訳 平凡社、1985年)のなかで日本について次ように報告している。 日本人は最も知識欲の旺盛な民族であると思います。 日本人は、 ...

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