あけましておめでとうございます。
 今年も新春早々多くの方々から年賀状を頂き篤く御礼申し上げます。
 私は、ここ数年、年賀状を出しておりません。失礼を衷心からお詫びするとともに、
 皆々様の新しい年でのご好運とご活躍を心からお祈り申しております。
 今年もどうぞよろしくお願い申します。
   2026年新春              諏訪春雄



 2月15日の会の報告です。

 第一部、私の「台湾原住民創世神話の日本人」は台湾に古代から住み続けた原住民の伝える神話の中に同胞として登城する日本人について、具体例を挙げてその内容を解明しました。台湾先住民は自分たちこそ本来の居住民であるという誇りをこめて原住民と自称する。2008年、政府により14種族が認定された。すべてが山中、海岸、島などの僻地に住む。彼らのなかで日本人を祖先とする創世神話を伝える種族がいます。それに対して漢族が登場する話では、いずれも敵対者です。大体、原住民を含めて台湾人は全体として日本に親しみの感情を持っています。
 その理由について、戦後、台湾を統治した中国大陸からの蒋介石の国民党に対する反発として説明する説が有力です。
しかし、日本人が同胞として登場し漢族が対立者として登場する原住民神話は、いずれも日本の統治時代に採録、または成立していた神話であった。国民党が大陸から渡ってきた1949年以前にはすでに原住民のあいだに語られていた。いわゆる外省人とはまったく無縁の神話です。日本の統治時代に日本が行なった近代化政策が台湾の原住民に好意を持って受け入れられた事実を、すくなくとも我々日本人は知っておくべきです。
 第二部の台湾華僑の簡憲幸先生の「台湾有事の虚実 漢民族の歴史から見る中国と台湾」は、高市総理の発言で日中間の大きな問題となった「台湾有事」の発言について、日中台三国の根本に立ち戻ってのみごとな解説であり提案でした。アジアは世界文明の中心であり、ことに日本は世界一の富裕国であるというご説明にはただただ驚きました。しかし先生は具体的な数値をあげて論理的に実証されました。さらに台湾は世界一のハイテク国家であるという事実を、これも反論できない具体例を列挙して説かれました。
 最後、日本と台湾とは、結束を強めてパートナーシップを結び、アジアさらに世界の繁栄に邁進すべきであるというのが、先生の結論でした。ただ圧倒されて耳を傾けていました。
   

民族文化の会2026年度予定

3月15日(第3日曜日)
4月19日(第3日曜日)
5月4日 (第1日曜日)
6月21日(第3日曜日)
7月12日(第2日曜日)
10月18日(第3日曜日)
11月15日(第3日曜日)
12月20日(第3日曜日)
   
 3月15日
 1 地域における歌舞伎の享受  神奈川大学准教授 藤澤 茜
 2   浮世絵に見る日本文化                           諏訪春雄
  4月19日
 1 アジアの中の日本芸能 芸能と王権       諏訪春雄
 2 七絃琴の特徴と変遷 元一橋大学社会学部教授 吉川良和
   5月24日
 1 日本語の成立 大野晋タミル語起源説       諏訪春雄
 2 カースト呪縛から解放への道をたどった太鼓文化ー南インド・「パライ太鼓」はなぜヒンドゥ寺院にもちこめないのか? タミル民俗舞踊・ヌリッティアンジャリ代表                 黒川妙子
 6月21日
 1 魔とは何かー神・妖怪・幽霊との関係   諏訪春雄
 2 中国納西族音楽の旅ー納西族の音楽やシャーマン文化との融合
                  映画監督 金大偉
    7月12日
 1 芸能と芸道              諏訪春雄
 2 茶の文化   中国茶・仏教文化研究家 孔令敬



 参加費 千円(資料代、茶菓代を含む)
会場 黛ビル4Fホール
 〒107-0052 
 東京都港区赤坂3-10-3  
 TEL 03-3583-3633・3606
 FAX 03-3583-3639


[地下鉄赤坂見附駅赤坂方面出口から徒歩3分]